厨房機器の処分について

厨房機器は売れます。店舗の移転や閉店の際に、不用品回収業者や解体業者に処分を依頼するよりも、厨房機器を専門に買い取っている業者に査定を依頼したほうがお得です。この記事では、不要になった厨房機器を処分する方法について解説しています。現在、厨房機器の処分でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

高額買取が期待できる厨房機器のメーカー

厨房機器は、欲しがっている人が多いため売れやすい製品ではあります。ただし、すべての厨房機器が無条件に買い取られるわけではなく、さらに高値がつけられる製品には特徴があります。その特徴の中で見逃せないのは「厨房機器のメーカー」でしょう。メーカー品であるか否かはすべてではありませんが、重要な要素ではあります。

ホシザキ

厨房機器、特に全自動製氷器やビールサーバーについては大きな国内シェアを持つ、日本を代表する厨房機器メーカーがホシザキです。定期メンテナンスのほか、問題が発生した際の対応についても、飲食業関係者からの評判はすこぶる良好です。ペンギンマークがホシザキ製品の目印です。

タニコー(tanico)

タニコーは、ステンレス加工に優れるメーカーで、特に食器棚などの棚関連製品がよく知られています。本社は東京ですが、日本全国に営業拠点があり、オーダーメイドも積極的に受けてくれるという、こちらも日本を代表する厨房機器メーカーです。

株式会社マルゼン

株式会社マルゼンは、ガスレンジやシンク、作業台などの厨房機器のほか、殺菌洗浄機器の製造に力を入れているメーカーです。医療施設向けの配膳機器でも知られています。

株式会社フジマック

株式会社フジマックは、日本のほか、中国や東南アジアに拠点を持つ、厨房設備の総合メーカーです。ホテルなどの大型施設の厨房に強さを持ちます。

東製作所

東製作所は、流し台やガス台、作業台、シェルフなどに強みを持つ、業務用厨房機器のメーカーです。

フクシマガリレイ

フクシマガリレイは、業務用冷凍冷蔵庫やショーケースのほか、医療機器なども製造する「冷やす」ことに定評のある厨房機器メーカーです。

サンヨー、パナソニック

サンヨーといえば、昔は家電のビッグネームでしたが、業務用の冷蔵庫なども製造していました。パナソニックも家電のイメージが強いメーカーですが、業務用の電子レンジでもよく知られる存在です。

大和冷機工業株式会社

大和冷機工業株式会社は、その名前からもわかるとおり、冷蔵庫や冷凍庫、ショーケース、コールドテーブルなどの製造を得意とする厨房機器メーカーです。

ニチワ電機株式会社

ニチワ電機株式会社は業務用のIH、電気コンベヤーオーブン、運搬ロボットなど、電気を使った厨房機器の製造を行うメーカーです。オリジナリティあふれる製品を開発することでもよく知られています。

厨房機器を売却する方法

需要が多い厨房機器をただ捨ててしまうのは、とてももったいないことです。しかし、これまでは移転や廃業の際に、解体業者などに処分をまかせてしまうことも多くありました。近年は、厨房機器専門の買取業者が認知されてきたこともあり、このような状況は変わりつつありますが、まだまだもったいないことをしている人もいるようです。

インターネットオークションを利用して厨房機器を売却している人もいるようです。インターネットオークションなら、言い値で売ることが可能ですが、現実はそれほど甘くありません。梱包や運送便の手配も自力でやらなければなりませんし、大きな厨房機器となると、送料もかなりかかります。取引トラブルに巻き込まれても、基本的には自ら対応する必要があります。

厨房機器を専門に買い取っている業者の場合、販路を多く持っているため、あまり人気のない機器でも買い取ってくれる場合があります。また、販路が多いことは、査定価格アップにもつながります。「もうボロボロだから…」などと言わず、一度は買取業者に査定を依頼してみてください。廃棄するのはそれからでも遅くありません。

厨房機器を売却する前にやっておくこと

厨房機器は、食のプロのためのツールです。食を扱うわけですから、そんな機械や設備が汚れていては、査定士の印象も悪くなるというものです。ここからは、厨房機器を売却する前にやっておくべきことをご紹介します。売却する前にやっておくことは、言い換えれば「できるだけ高く売るためにやっておくこと」です。

できる限りきれいに掃除

油がこびりついた厨房機器よりも、きれいに磨かれた厨房機器のほうが、査定士に与える印象は良くなります。中古品を売却する際は、できる限りきれいに掃除しておくことはもはや常識です。「掃除に時間がかかりそうだ」と思われてしまったら、その思いは買取価格に反映されてしまいます。

動作確認

電気やガスなどを使う厨房機器の場合は、正常に動作するかどうか、必ず確認しておきましょう。業務用の厨房機器は丈夫ではありますが、長く使っている機器の場合は、一部の部品がいつの間にか欠損してしまうこともめずらしくありません。

正常に動作しなくても、修理ができるレベルであれば買い取ってもらえる可能性はあります。もしも不具合を直せない場合でも、不具合箇所を事前に把握しておけば、買取の可否を確かめられるというメリットがあります。

メーカー名と型番は問い合わせ前に準備

厨房機器の買取を行う業者は、メーカー名や型番からだいたいの査定価格を把握できます。そのため、業者に問い合わせる前に、これらの情報を調べて準備しておくと、スムーズな取引ができるでしょう。

購入時の付属品はできるだけ準備

購入時に付属していたパーツや取扱説明書などは、買取査定に出す前にできるだけ準備しておきましょう。「そんなこと今さら言われても…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、付属品の有無は査定に大きく影響します。

高額査定されやすい厨房機器とは

高額査定される厨房機器には一定の特徴があります。あなたの所有している厨房機器が、ご紹介する特徴(条件)にすべて合致するようなら、高く売却できるチャンスだといえるでしょう。

有名メーカーの厨房機器

すでにご紹介した「ホシザキ」「タニコー」などの有名厨房機器メーカーの製品であることは、高額査定をゲットできる条件のひとつです。

高年式の厨房機器

厨房機器は、新しければ新しいほど査定価格が高くなる傾向があります。特に電気を使用する厨房機器に関しては、製造から5年を過ぎると査定価格に影響することが多いので、製造から5年未満の製品であれば、高額査定をゲットできる可能性が高いといえるでしょう。

大事に使われてきた厨房機器

厨房機器を査定に出す際は、「できる限りきれいに掃除」しておくことをおすすめしました。見た目のすばらしい機器は、やはり査定士の心も動かします。お手入れを欠かさず、ずっと大事に使われてきた厨房機器は、やはり査定士にアピールします。もちろん、時として戦場のように忙しくなることもある厨房で使われる機器ですから、雑に扱われることもあるかもしれません。それでも、きれいに手入れされてきたものならば、頑丈な厨房機器は良い状態を保っているはずです。

まとめ

厨房機器の買取についてご紹介してきました。厨房機器は高額なので、中古品を探している人たちがたくさんいます。現在、厨房機器の処分や譲渡をお考えの方は、ぜひ厨房機器専門の買取業者に査定を依頼してみましょう。